会社を辞めて無職期間中の体験談


【会社を辞めたら何をするか考えるのが仕事になった】


大学を卒業して初めて就職した会社を8年で辞めました。理由は激務(今思えばブラック企業でした)による心身の疲れでした。実際入院をするまでに居たり入院中に退職を決意。
退院後に会社を辞めました。転職活動をする余裕なんてなかったので退職してから活動を始めました。とはいえ、辛かった環境から解放された安堵感と働かなければならないという強迫観念を同時に感じていました。
とりあえず、1ヶ月休み活動を始めるが、時代的になかなか難しく書類審査で落とされるのがほとんど。すぐに焦りを感じました。しかし焦っても状況は好転しないので別の方法を考えました。
何社か面接までは漕ぎつけたのですが、そこで必ず聞かれたのは「今は何をしているんですか?」と。心のなかでは「いや、ここで面接受けているんですから、就職活動期間です。何を当たり前の事を聞いているんですか?」と思っていました。
しかし、ここが自己アピールのチャンスだと思いました。資格取得で頑張っている人は「活動をしながら〇〇の資格取る為に勉強しています」とか言うのでしょうか、欲しくも無い資格をアピールの為に取りに行ってもあまり意味はありませんし、私は私の方法を考えました。
それが、「無職を仕事にする」という事です。もちろんイメージです。お給料は発生しませんが、心の中で毎日無職という仕事をしていると考えそれをアピールする事にしました。


【無職という仕事が始まりました】


仕事というからにはまずは時間を決めようと思いました。大雑把に午前中は就職活動の時間。例えばネットで仕事を探したり履歴書や職歴書を書いたり、ハローワークに行って仕事探しをするのです。午後ではなく午前です。これは理由があります。
午前中にアプローチを掛けた企業から「書類を送って欲しい」等の連絡を頂けた時にすぐに動くためです。午後や夕方に活動していると書類を作って送るのは翌日になってしまいます(当時インターネットを使った活動は今ほど多くはありませんでした)。なので午前中に就職活動をします。
そして、お昼ご飯を挟んで午後は応募書類をすぐ送る等の作業が無い限りはしたい事をします。それでは仕事じゃないでしょ、と思われるかも知れませんがイメージは仕事なのでしなければなりません。家でのんびりごろ寝してテレビとかではなく毎日「何か新しい事」をするのです。それが決まりです。
映画を見に行っても良いですし、行った事の無いお店に行くのでも良いです。新しい事であれば何でも良いのです。
「今日は面倒だからやめて家で寝よう」は仕事をサボっている事になります。もし家にいるなら作った事のない料理を作ったりしました。
しかしネタはすぐ尽きます。初めてのお店も近場は大体行ってしまい、少し足を伸ばせば良いのですがお金が勿体なくてあまり電車を使いたくはありません。
そうなると段々「なんでも良いから」になってきます。
しして今まで興味の無かった身近な寺社仏閣を巡ったり自然公園で野鳥を観察したり、好きか嫌いかは関係なく動いていました。

そしてこの活動の特徴はもう一つあります。家に帰ってきたら「活動結果」を自分でまとめるのです。感想はもちろんですが、それだけではあまり珍しいものではないのでその自分の活動に点数をつけるようにしました。
最終的にはした事をジャンル別に分け、どのジャンルの平均点が高かったかという集計も取りました。


【実際に就職活動で活かせた!】


さて、実際にその活動の記録を面接やアピールに使ったかと言われれば使いました。運転免許以外に資格もありませんし、前職の事を語ろうにもブラックすぎて前向きな事が言えません。
大体、最初は興味無さそうに面接担当の方が聞いています。ただ暇な時間を好き勝手に使った報告をされている、と捉えられて当然ですから。しかしその説明の終盤で「点数を付けて集計を取った」という話をすると少し目の色が変わります。興味を持って下さった方もいましたし、「それが何になると言うのですか」と少し嫌味っぽく反論してくる方もいました。
しかしそれが作戦なんです、食いつかせてしまえばその集計データを見せるだけで良いのです。それを見るとほとんどの担当の方が笑います。「食べる事に関しては点数高いね!」とか。しかし、そこから「これだけやれるなら色々なデータや集計ができそうだね」と褒めて貰えました。
そして、実際に内定も頂きました。


【料理方法によって普通が普通でなくなる】


自分の日常や人生はつまらないものだと考える人も多いと思います。私もそうです。
それはそうです、だれしも映画になるような人生を送っている訳がありません。しかし、それはあくまでも「素材」でありそのまま食べたら素朴な味です。
それをどう料理して提供するかが社会人には求められているのかも知れません。
映画に行く、一人でカラオケに行く、散歩する。その行動は本人以外にはあまり楽しめる内容ではありません。それを他人にどうやって見せるかが大事なのだと気付いた無職期間でした。
そして現在は、入社した企業で毎日色々な集計等をしていますが、正直少し飽きました。
しかし、それを踏まえまた何か新しい自分のデータ収集をしてみたくなっています。

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